ワンオペ二児連れ「リゾナーレ八ヶ岳」旅レポ 〜番外編〜

チキチキ・ワンオペ二児連れリゾナーレ八ヶ岳の旅 〜しかも坊、スキーデビューだってよ!?〜」

 
前回の続きになりますが、今回の記事は主に私の個人的な反省会になっているので、興味ない人はスルーして旅レポ⑤をご覧ください。

要点だけ読みたいわって人はもくじから飛んでください。

 
なお今年の2月の話で、まだコロナが対岸の火事だった頃の内容につき、今は色々変わっていることもあるかと思うのであしからず!
あと誰に頼まれたとかでなく勝手に書いてるだけなので、間違った情報とかがあったらすんません!

坊の波乱のスキーデビュー

さて、そろそろ坊のスキー教室が終わる頃なのでお迎えに。
きっと転びまくってべそかいてるであろう。
ひょっとしたら骨の1本でも折っているかもしれない。

そんなことを思いながら坊をお迎えに行くと…

 
「スキー、ちょうたのしい! もっと!もっとすべる!!!」

 
と、いう言葉を残し、
制止する隙さえ与えず、
弾丸のようにゲレンデに一人消えて行く坊…。

 
まじか…
終わった…

 
離れて行く背中に向かって「待ってー!!」と叫んでみるも、
今まで、アドレナリンがドバドバ出ている状態の彼が
母の制止を聞き入れたことがあっただろうか?

いや、ない。
ただの一度も…。

坊がスイッチが入ったら止められないことは知ってたけど、
まさかスキーでスイッチが入るとは…完全に誤算だった。

「にいにー…」

 
基礎はスクールで教えてもらっているとは言え、今日習ったばかりのスキー。
ゲレンデで怪我した人なんていっぱい知ってる。
少年部のスキーで大腿骨を骨折した旦那や、スノーボードで頭を打って記憶障害になった同級生…。

こんな予定じゃなかったから、坊を追いかけるにもスキー板もないし、ワタシ、スキー滑れナイ。

お嬢をホテルの託児所に預けておけばよかった…。
そもそも大人一人で来るのが無謀だった…。
旅行なんて来るんじゃなかった…。

そんな思考をぐるぐるとめぐらせながら、涙目でゲレンデを凝視する。
坊は、転びながらもどうにかゲレンデの下まで着いたようだ。
スキースクールでリフトの乗り方も教えてもらったようで、ひとりでリフトに乗っている。

まじか…

さいわいゲレンデの作りはシンプルで、初心者コースと上級者コースの2つ。
初心者コースは坂もなだらかで横幅が広く、見晴らしがよい。
初心者コース内は長靴でも入場が可能だったので、お嬢とリフト降り場で待ち構えてとっつかまえるも、またスルリと逃げられる。

普段自宅では人をダメにするソファーと一体化しているのに、スキー板を履いた坊は水を得た魚のようになっている。
こちらは所詮長靴を履いた3歳児連れ。追いつくはずがない。

後ろ姿に「初心者コースからは出ないでよー!!」と叫んだけど聞こえただろうか。
あきらめて、他のスキーヤーに迷惑がかからないよう気をつけつつお嬢をゲレンデの端っこで遊ばせながら、坊の動向を鷹の目で凝視。


 

スキーヤーは紳士なので(私の偏見)、坊が転んで立ち上がれないでいると助けてくれたり、コツを教えてくれたりしているようだ。ありがたい。でもすみません…。
しかし坊はそういう親切な人にはギュンっと距離感を縮めて執拗に馴れ馴れしくするので、坊のからみが目に余るようだったら、お嬢を抱えてスキーヤー紳士を救出。そしてまたゲレンデサイドに戻って鷹の目で監視…という方法でどうにかお茶を濁した。

と言うか、そうせざるを得なかった。

それは昼を挟んで、もうそろそろ帰らないと明日の学校間に合わなくなるぞって時間まで続き、最終的に首根っこ掴んで送迎バスに押し込んだ。

坊は「スキー楽しすぎた!ぼく、スキー超上手!たくさん転んだけど、またやりたい!!」と興奮冷めやらないようだが、普段ほとんど運動しない坊が初めて経験したスキーを朝からずっと滑りっぱなしだったのだから、肉体はさぞかし疲れていることだろう。

母は、精神も肉体も、へとへとに疲れた。

それにしても、私が高校生で初めてスキーを習ったときは半日でここまで滑れるようにならなかったけど、先生の教え方がいいのか、子どもだからなのか。

なんにせよ事故も怪我も起こらなかったのは不幸中の幸いだったし、親切なスキーヤーたちのおかげだ。
完全に、私の計画ミスだった。

でも、頬を真っ赤にしてスキーの楽しさを話す坊を見て、新しいことを経験させてあげられたのはよかった。

 
…と、思うことにした。

(寿命が縮むので良い子のみんなはけっして真似しないでください)

 
→ワンオペ子連れ「リゾナーレ八ヶ岳」旅レポ⑤へ


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